第79回 大阪毎日新聞主催ベテラン・テニス大会奮戦記
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石田 敏朗(昭和34卒)
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恒例の毎日テニス・オープントーナメントは今年も5月10日より18日まで、メイン会場甲子
園テニスクラブコートで開催された。今79回は我々凌霜OBにとって特筆すべき快挙があっ
たので、下記記録をKUTCホームページに留めたい。
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先ず、5月18日感激の優勝を果たした瞬間をメールで皆さんに速報した模様から。
「速報、神戸色の濃い方が勝ちました。6−3,6−2で完勝。でも勝敗の分かれ目はセカ
ンドセット渡邊組リードで 斉藤さんサービスゲームを40オールのサドンデスで落とし4−2
となったところにありました。 あとはそのまま押し切られました。
いつもの甲子園での練習試合では善野組が勝つこと多いのですが、今大会を通じて佐野さ
んが大変好調だったこと、渡邊さんが今年中に75歳になられ75超にでも出られるにも拘わ
らず、後輩佐野選手を一度なんとしても優勝させてやりたいとの執念が相手を上回ったから
だと思います。」 |
これを読者に説明しますと、S28年卒渡邊健一氏(神戸大学庭球倶楽部KUTC会長)・同30
年卒佐野健氏(KUTC常任理事)組が同32年卒善野史郎(同副会長)・斉藤(関学OB)組と決
勝戦を闘い 神戸大一色組が勝った話。
この意義に就いて、以下に述べる前に、奮戦記と題した以上、神戸大OB選手についても以
下触れておきたい。
同28年卒石川選手は70超クラス・シングルスに出場 準決勝戦で惜しくも敗退。
同30年卒菅井選手は70超ダブルスに出場 2回戦で接戦の末敗退。
同37年卒南後選手組(昨年全日本で優勝し今トーナメントは第一シード)は65歳で残念な
がら、準準決勝戦で敗退。
同34年卒石田・35年卒米川組は65歳ダブルス2回戦で敗退。
同38年卒村尾選手は60歳単・複に出場 それぞれ2回戦, 3回戦で敗退したがシング
ルスでは第7シードの選手をフルセットまで追い詰めたのは特筆に価する。
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さて、意義あると申しあげた渡邊・佐野組の優勝は次のことにある。我が神戸大学庭球倶楽
部は来年2005年に映えある100周年記念を迎えるに当たって、同倶楽部の一層の活性
化を図るべく、渡邊会長陣頭指揮の下 会員各位が鋭意努力を重ね、ようやく現役選手諸
君に“砂入り人口芝”コート寄贈の実現に漕ぎつけたところでの快挙であったので現役選手
諸君にも大きな刺激を与えたことと思う。 往時に比べとかくレベルの低下を云々される現役
選手諸君に練習場を整備してあげることが先ず為すべきこと。それを果たし現役選手にも先
輩諸氏の活躍に刺激され、レベルの向上に励んでいただきたいこと。それら全ての思いを込
めた優勝ではなかったかと思いここに奮戦記プラス何かを伝えるべく寄稿したしだいである。
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渡邊・佐野組優勝に改めて賛辞を述べ、今後全日本制覇までもうひと頑張りお願いして
奮戦記を終える。 |
以上 |
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